今回は、前回を踏まえて
「どうすれば良いか」「どう考えれば良いか」について語っていきたいと思います。
まず大切なのは、「休養」と「癒されること」
努力依存症になるまで、心の状態が深刻化していれば、とにもかくにも休養が必要です。
ゆっくり休み、癒されること。
しかし、休むだけでは効果は小さいと感じます。
同時に、これまでの心の傷の蓄積を癒す必要もあるのです。
どのぐらいの期間休むべきかは、自分の心の闇の深刻さと比例するのだと思います。
体調が良くなっても、心の闇が根深いのならば、長い休養が必要だと思っています。
もしかしたら、うつ病などの精神疾患が発病しやすいのは、心の傷が十分に癒されないまま、社会復帰をして(もしくは急かされて)しまうことが原因なのかもしれません。
疲れを癒すには方法は2つ。自分で癒す方法と、他人の助けを借りる事です。
その点について書いていきたいと思います。
自分で癒す
メンタル疾患というのは、自分が無理を続けないと不安で仕方ない心理状態になるほど、追い詰められた証拠です。
長期間休んでも文句ないと思うことで、病気を受け入れていきます。
加えて、自分を癒す環境を整えることも必要になってきます。
一つは趣味に取り組んでみることですが、症状的に難易度が高い場合もあると思います。
そういう時は、逆に「やりたくないことをやめる」のも良いでしょう。
例えば、
- 付き合いたくない知り合いと疎遠にする
- 毎日のルーティンで負担になっていることをやめる
などなど
やりたくない事を止めることで、エネルギーも充電されやすいです。
他人の助けを借りる
もう一つは、他人との人間関係の中で癒される事です。
手段は色々あります。
- カウンセリング
- 自助会(最近ではオンライン自助会も増えている)
- デイケアやリワーク
- 勉強会のコミュニティ
自分も仕事以外での人とのつながりを構築しています。
医療機関(通院先、デイケア)、信頼できる友人との繋がり、勉強会のコミュニティなどなど。
自分の状況をある程度カミングアウトするのも良い手段かもしれません。
それによって、支援の手を伸ばしてくれる方にも出会ったことがあります。
それは「甘え」とか思わない方がいいですから。
努力依存症による「焦燥感」の正体と対策
よく、うつ病の方は休むと焦燥感に駆られると言われます。
自分も体験しているので気持ちはよく分かります。
そう思ってしまうのは、
必死で努力し続けることが自分の最大の取り柄なのに、それができなくなるからだと思うのです。
これは、努力依存症が生み出しているとも言えます。
焦燥感を減らすための考え方を紹介したいと思います。
現状を肯定する
過去を変えられないのは明らかですが、そう思ってもなかなか難しいですよね。
そこで、「現状を肯定する」「現状で良い」と考えること。
事実、メンタル休職になるほど頑張ってきたのですから、その経験の中に価値のあるものを見出していくのです。
実際、色々なことをやってきたと思います。
経験を振り返って、「これだけやってきたのだから、休んで良い」と思ってみる事です。
ボランティア活動に参加する
これは自分も実践した事ですが、ボランティア活動もおすすめできます。
焦燥感を感じるのは、社会との繋がりが断たれ、自分の能力を活かす機会が得られないことで起きると思います。
ボランティアなら無償なので、仕事ほどの責任を背負う必要はなく、感謝もされやすくなります。
メリットは数多くあります。
- ボランティアは、仕事をしていないからこそ、できる活動である点
- 社会勉強、経験値になる
- 自分が社会の役に立っている実感が得られる
- 生活にメリハリが付く
実際、ボランティア活動を始めたことで焦燥感も薄れてきました。
前に進んでいるという感覚が得られたと感じています。
最後に
自分自身もこのような方法で、効果的に治療を進められたと感じています。
その上で、前回でも話した根本問題 ー つまり、自分を追い込んでしまう事 ー について、思考法の対策を話していきたいと思います。